第7章 魚人島
『ん………んん!?』
目の前にしらほしの顔があって驚いてガバリと起き上がる。
あ、そうか…昨日あのまま寝ちゃったんだ………
「んんっ、、、あ、菜々美、様」
『あら、ごめん起こしちゃった?』
「…いえ、大丈夫です、、、おはようございます。」
『しらほしも、おはよう』
「…はっ!そうでした!わたくし昨日そのまま寝てしまったんですね、、、」
『私もそうみたい。ふふ、2人して寝ちゃったのね。』
起き抜けでおかしくてクスクスと2人で笑う。
そんな時に控えめなノックの音が部屋に響いた。
「しらほし姫、菜々美さん、お目覚めでしょうか…」
「はい!」
『起きてます!』
「では、失礼致します。」
ガチャ
「お二人共おはようございます。
こちら朝食になります。」
「ありがとうございます。」
『え!私の分も、、いいんですか?』
「どうぞお気になさらず。…それから、今朝白ひげ殿がお越しになられた時にこちらを菜々美さんに、とお預かりしております。」
『?なんだろう。ありがとうございます。』
「はい。それでは私はこれで、、、」
右大臣さんがそう言って出て行くと、私としらほしのお腹が鳴る。
「//」
『//…食べよっか、、』
「はい//」
私たちは出来立てでほかほかと湯気を立てるご飯を食べる。
サッチ兄さんのご飯も美味しいけど、ここのご飯もとっても美味しい。
…そういえばあれからサッチ兄さんどうしただろう。
…水着の件は許さないけど、蹴っちゃったのは謝らないとなぁ、、、
「菜々美様、その袋はなんでしょう。」
『あ、そうだ。なんだろ…』
私は父さんが持ってきてくれたという巾着を開く。
『ん?服?と、、、私の鞄、それに、紙…あ、手紙だ。』
私はその手紙を開いて中身を読む。