第7章 魚人島
『ふぅ…』
シャワーを浴びてスッキリすると、洋服に着替えて甲板へ出る。
そこには息を切らしたマルコ兄さんと涼しい顔をしたイゾウ兄さん。
…マルコ兄さんも息切れすることあるんだ、、、
『…どうしたの?』
「ゼェ、ゼェ、、、あぁ、ちょっと、な。」
「ククッ、マルコ、お前も今度から菜々美と一緒に走ったらどうだ?」
「…イゾウテメェ……」
楽しそうに笑ってマルコ兄さんを見下ろすイゾウ兄さん。
?何してたんだろう。
「マルコいっつも飛んでるから走ったら疲れたんだと。」
『…そうなんだ?』
私がお風呂に入ってた間、そんなに走らなきゃいけないことあったのかな?
「さ、竜宮城行くんだろう?
城にはオヤジがいるはずだ。一緒に行こうか?」
『ううん!
1人で行ってみたい!』
「そうか。じゃあでんでん持っていけよ。
気をつけてな。」
『うん!マルコ兄さんもゆっくり休んでね!!』
私は亀さんタクシーを捕まえて竜宮城まで向かった。
ー
ーー
ーーー
ーー
ー
「…ズボン海水吸ってるから力入んねぇって言ってんのに容赦なくぶっ放しやがって。」
「偶には能力に頼らない運動も良かっただろう?」
「飛べる飛べないの問題じゃねぇよい!
海水さえなきゃこれくらい普通に走れるよい!!」
「ククッ、そうか。
久々に本気になって俺は楽しかったよ。」
「俺は本気で死ぬかと思ったよい。」