第7章 魚人島
「菜々美ちゃん!
みてみて!こっち!このフグ可愛いでしょう?」
『かわいい!!ぷくぷくしてる!!』
「ふふ、でしょ?私のお友達なの。」
「菜々美ちゃん!バブリー珊瑚つけて捕まって!
人魚の遊泳速度体感してみない?」
『え!いいの!』
「もちろん!」
『わぁっ!速い!!』
「ふふ、でしょ?
人魚の遊泳速度は世界最速なの。」
『え!サメよりも速いの!?』
「もちろん!サメなんてまだまだ遅いくらい。」
『人魚って凄い!!
お魚とお友達だし、泳ぐの速いし、綺麗だし!!』
「あら、そう?
ありがとう。」
私は時間を忘れるくらい人魚のみんなと戯れて、お魚さんとも遊んだ
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『あ!私あのウォーターロード泳いでみたい!!』
「良いわね!空を泳ぐっていうのも素敵よね!
さ、一緒にいきましょう!!」
私は2人の人魚さんと手を繋いでシャボンをつけてウォーターロードに入った。
手を引いてもらってスイスイと泳いでいく。
空中を飛んでいるような感覚に陥り、すごく気持ちが良くて、水中だけど鳥になったかのように錯覚する。
『ふふふっ、本当に楽しい!素敵!!』
「それはよかったわ!」
?「〜っ!?菜々美か!あれ!」
?「!?」
空には2人の人魚と1人の人間の娘。
そして地上にはそれを見上げる2人の男。