第7章 魚人島
「あら。ナミュール隊長!」
「嘘!こんなところにいらっしゃるなんて珍しい。」
「サッチ隊長はいつも来てくださるものね〜」
『わっ!』
水面から綺麗なお姉さんが顔を出したかと思えば、ナミュール兄さんに気づいて沢山の人魚さんたちがやってくる。
「あら?そこのお嬢さんは?」
と、私に気が付いたお姉さんがナミュール兄さんにそう聞く。
「こいつは菜々美、俺たちの妹だ。」
「えーっ!じゃあオヤジ様の船に乗ってるの!?」
「こんなに可愛い子が?良いわね〜!!」
兄さんは人魚さんたちにそう紹介し、私の肩を押して前に出す。
と、私の手をお姉さんが取った。
「こっちで泳ぎましょ!」
「そうよ!一緒に踊りましょう!」
『あ、や、でも私、、、』
洋服…
「菜々美、無理しなくても良いが、、、もしかして水、苦手か?」
『違うの、私水着持ってなくて…
この服ビスタ兄さんに貰ったものだから、、、』
「そういうことなら大丈夫よ!私の貸してあげる!!
こっちよ!!」
『あ!』
金髪の綺麗なお姉さんがパシャリと水面から出て、シャボンの上に座った。
「ナミュール隊長!少し菜々美ちゃん借りますね〜」
「あ、あぁ。」
私は手を引かれるままお姉さんの後ろを小走りでついて行った。