第7章 魚人島
ー次の日
『おはよう!サッチ兄さん!!』
「ん、おはよう菜々美。
どうした、今日はやけにご機嫌だな。」
『だって!魚人島散策だよ!楽しみで仕方ない!!
昨日も中々寝れなかったの!!』
「そうかそうか〜
俺も楽しみだなぁ、マーメイドカフェに人魚の入江に、、、ぐふふふふ」
「キモいよい、サッチ」
「ああ"!?」
『…ははは』
鼻の下を伸ばしてニヤニヤしていたサッチ兄さんのフランスパンをパシャリと叩くマルコ兄さん。
…確かにちょっとあの顔は嫌だった。
「ってぇな、マルコのやつ…
で、今日は誰と回るかもう決めてんのか?」
『うん!今日はナミュール兄さんと一緒に行くよ!』
「お、そりゃいい。
やっぱ魚人島文化はあいつが1番詳しいからな〜
いろんなとこ連れてってもらえよ!」
『うん!』
私はそう言ってサッチ兄さんのシーフードリゾットを口に運んだ。
ー
ーー
ーーー
ーー
ー
一度部屋に戻って着替える。
…今日はやっぱり魚人島だし、、、
!ビスタ兄さんが買ってくれた中に青いスカートあったな、、
ゴソゴソとクローゼットの中を漁ると、淡い青から深い青へのグラデーションになっているロングスカート。
タイトな感じだけど、裾は少し広がっていて、歩くとそれに合わせて動く。
そのスカートにシンプルな上着を合わせて、サンダルを履いて看板にいるはずのナミュール兄さんを探す。
すると船首の方にナミュール兄さんを見つけた。
『ナミュール兄さん!』
「お、来たな。
…今日はまた一段とかわいいな。」
『そう?ありがとう!
やっぱり魚人島だし、ちょっとオシャレしちゃった//』
「あぁ、似合ってる。
さぁ、行こうか?」
『うん!』
私はふわりと靡くスカートを翻しながら長い階段を降り、珊瑚が沢山並ぶ街の方へと歩みを進めた。