第7章 魚人島
「俺が駆けつけた時、菜々美は人魚姫を庇うようにくっついていた。
人魚姫も、狙いは自分だからと、声を上げて菜々美を逃がそうとしていた。」
本当に少し前にあったばかりだと言うのに、相手のために体を張れる。
2人とも本当に優しい心根を持つ妹たちだ。
「俺とフカボシが攻撃を防いだら、安心したのか2人とも泣き出してしまってな。
そのまま眠ってしまって今に至る。」
「そうかよい。」
マルコはひとつ息をついてそう言う。
「人魚姫も、あんな攻撃が毎日、か、、、」
「…フカボシたちも毎日気が気ではないだろうな。」
俺たちは3人揃って空を仰いだ。