第7章 魚人島
ーーードン!ドドン!!!
『きゃあ!!!』
「っ、これは、、、」
『なんの音!?』
立て続けに2回、大きな音がした。
金属が強くぶつかり合うような重たい音。
ードン!!!………グググッ
『え!?』
「そんな…」
一際大きな音がしたと思ったら、塔全体が縦に揺れ始めた。
その衝撃で少しだけ扉に隙間が生まれる。
「『きゃああああ!!』」
「お父様!お兄様!!」
『父さん!兄さん!!』
2人して怖くて頭を押さえて丸まることしかできない。
いや、怖がってばかりじゃダメだ。
私の方が歳上なんだ。
狙いはしらほし。今は私しかしらほしを守れないんだ。
私がしらほしを守らないと、、、
近くにあった珊瑚の破片を拾い、しらほしの前に出て構える。
ガタガタと震える足と手に鞭打って、引き攣った顔を隠し、しらほしに笑いかける。
『しらほし、大丈夫!
私がきっと守るから!!』