第6章 海底10000メートルの楽園へ
「そして、水が下へ向かうのにはもうひとつ条件がある。
これは少し難しいが、、、わかるか?」
『冷たいだけじゃない………重たいってこと?
いやでも、、海だし、、、』
「いや、それで正解だ!
周りの水よりもそこの水が重いことがもうひとつの条件だよい!!
ここは海だ。もちろんただの水じゃない。大量の塩が溶けてる。
これが凍るとどうなるかわかるか?」
『あ!純粋な水の方が先に凍っていくから、その周りの水の塩分濃度が高くなって、質量が増す!』
「あぁそうだ!完璧だよい!!!」
『やったぁ!!!』
私はそのままマルコ兄さんと共にシャボンの仕組みや強度、割れる条件や加工の仕組みなど、たくさんのことを教わった。
「…純粋な水の方が先に凍るって、お前知ってたか?」
「…いや、、、知らなかった。」
「菜々美、本当に頭いいんだな…」
「マルコのあの面白くない理論の話まともに聞いてる奴初めてみた。」
「…まだ10代なのに、、、すげぇな」