第5章 新世界の航海
「島が見えたぞ!!!」
「マルコ!行けるか?」
「あぁ!」
前のナワバリの島を出てからかなり長く旅をした。
やっと島が見えてきて、みんなウキウキと甲板へ出る。
『どんな島かな〜』
「あの島はナワバリじゃねぇからな。
今からマルコが飛んで偵察に行ってくる。
場合によっちゃお前は留守番だ。」
『えぇ〜なんで!』
「そりゃお前、この時代だ。
治安がクソほど悪い島だってある。
そんな島に上陸させる訳ねぇだろ。」
『むむむむむ』
「それに、今回は魚人島へ向かうためのコーティングが終わればすぐ出港だ。
いずれにしてもそんなに長居するつもりはねぇよ。」
サッチ兄さんはそう言ってぐしゃぐしゃと私の頭を撫でた。
コーティング?ってなんだろう。
マルコ兄さんが飛んでから1時間ほど経つと、遠くから青い不死鳥が飛んで来るのが見えた。
『兄さんおかえり!どうだった?』
「グラララ、ご苦労マルコ。
菜々美は連れて行けそうか?」
私はドキドキしながらその答えを待つ。
「まぁ、全体的にはそんなに治安は悪くねぇよい。
だが、、、どの島にも無法者どもは多少彷徨いてる。
誰かと一緒に行くなら、菜々美の上陸も許可できる。」
『やった!』
「グラララ、そうか。
じゃあお前、電伝虫は必ず持っていけ。
一緒に行く奴ァそうだな、、」
「俺とサッチは物資の調達、船番は6番隊と10番隊だから、ブラメンコ達は無理で、コーティングはジョズたちがやるから…イゾウかハルタ辺りと行けよい。」
『うん!ちょっと聞いてくる!!』
私は2人の姿を探して甲板を駆けた。
『あ!イゾウ兄さん!!』
「ん、どうした?菜々美、そんなに走って。」
『あのね!マルコ兄さんと父さんがイゾウ兄さんと一緒なら島に行っても良いって言ってくれたの。
もし良ければ着いて行ってもいい?』
「あぁもちろんさ!
一緒に行こう、菜々美、」
『やった!』