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黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第2章 目覚めた先は


カチャリ



金属音で目が覚めた。
少し眠っていたようだ。



「…寝てたのか。悪かったねぇ。
ちと、着いてきちゃくれねぇか?」



さっき会った眠たそうな目をした少し怖い人がそう言って牢を開けた。
従うしか無い私は黙って出る。



手錠はそのままに、私は眠たそうな人の背中を追いかけて歩いた。




















少ししたら、とても大きな扉の前に着く。
こんなに大きな扉、初めて見た。



コンコンコン




「親父!連れてきたよい!」

「入れ。」




眠たそうな人が扉を開けると、沢山男の人がいて、1人だけ着物を着た綺麗な女の人がいた。
そして、、、




『…おおきい。』





真ん中でどっしりと構えているのは髭の立派なとても大きい人。
巨人?





「お前か。血塗れで倒れてたっていう小娘は。」





大きな人と目を合わせると、空気が震えるような、、、






ブワッ!





『〜っ!』






風?

いや、少し違う。


なんだろう、、、何か、見えない圧力みたいな、、、


耐えられなくて、後ろに倒れそうになった。







あ、手錠つけてるから手付けない、、、
頭からいっちゃうな、






私は来るだろう衝撃に備えて目を瞑った。



















トン











背中に大きな手の感覚。
隣にいた眠たそうな目の人が支えてくれていた。


と、さっき私を吹き飛ばそうとしていた風は無くなっているのに気がつく。





『あ、ありがとう、ございます。』

「ん、」





私は震える足で頑張って立っていた。
地下牢に入れられ、手錠までされている私。
きっと、何か彼らの気に触ることをするとすぐに殺されるだろう。

すぐにでもへたり込んで泣き叫びたい気持ちを抑え、爪が手に食い込むほど握り込む。
痛みで恐怖と不安をやり過ごそうと必死だ。





「グララララ!!気を保てたか!肝っ玉の座った娘だ!」






急に大きな声がして驚いた。
髭の立派な大きな人が豪快に笑ってこっちを見ていた。
訳が分からなくて、首を傾げながら見つめ返す。
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