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黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第2章 目覚めた先は


俺が女の子から綺麗に食べ終わった食器を受け取り、マルコに言われた通り親父の部屋に入った。
みんな随分と難しい顔をしている。


まだ来てないのは俺と、、、あとイゾウか。





空いている席に座り、隣にいたハルタに話を聞く。




「なぁ、なんでみんな怖ぇ顔してんだ?」

「…コレ見てよ。」




ハルタから受け取った本。
表紙には何も書いてないが、、、なんだというのだ。




「?コレ、何語だ?」




何やらよくわからない文字でびっしりと埋め尽くされている。
別の本を手に取ると、今度は数字の羅列がある。
…なんだこれ?




「極め付けは、、、これだよい。」

「なっ!?」




マルコが手渡してきた分厚い本。
広げられているページを見れば、そこには信じられない地図らしきもの。





「…レッドラインも、、、グランドラインもない、、、どういうことだ?」





この世界に大陸がこんなにあるわけがない。
大陸はレッドラインただ一つ。
それ以外は全部島で、こんなに陸の面積が広いわけがないのだ。


そしてなにより、、、





「世界地図なんて、存在するわけがない、、」





横でハルタが呟く。
全くその通りなのだ。
このグランドラインを制した海賊王ですら、世界地図は作りきっていない。
全ての島を巡った訳ではないのだ。






ガチャ





「悪い、遅くなった。」





イゾウが入ってきた。
空いていた俺の隣に座って、さっきの俺のように、何故そんな神妙な顔をしているのか問うた。


俺は黙って最初に渡した本を見せる。









「へぇ、例の嬢ちゃん、黒咲菜々美ってのか。」



「!?」



「…イゾウ、、それ、読めるのかよい。」

「あぁ。これはワノ国の古い文字だ。仮名文字と漢字って言ってな、だが読めはしても殆ど意味がわからねぇ。」

「…なら、あの女の故郷はワノ国か?」

「…現状その可能性が高いな。
記憶が無いとなると、確実なことはわからないが。
それに、海兵のような服装だったんだろう?
ワノ国なら普通、和装が基本だ。」






正直、埒があかねぇ。
どうしたもんか。






「オイ、マルコ、、、ちとその小娘、ここに連れてこい。」

「わかった。」




親父のその言葉に、マルコは黙って従った。
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