第5章 新世界の航海
「ふぅ。」
菜々美をハルタの元へ行かせてから、俺は引き出しの中の本を探る。
前の島で手に入れたクローバー博士の本。
菜々美が慣れてきて、随分と仕事が早く終わるようになった。
お陰で俺もずっと気になっていたこの紙の束にやっと目を通せる。
カサ
随分と古い、黄ばんだ紙の束。
1番上の紙をめくり、中身に目を通していく。
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【私の名はクローバー。政府に見つからぬよう願い、この手記を残す。
ここに記すはゴール・D・ロジャー生前の頃、政府の裏で秘密裏に動き、そして消された不思議な人物。
名も知らぬ、謎という意味の異名を持つ、ある男の話である。】