第2章 目覚めた先は
「…最後だ。少しこっちにきてくれるか?」
私は恐る恐るそちらに行く。
すると、変わった髪の方の人、、、髪が比較的少ない方の人はポケットからペンと紙を取り出した。
「コレ、使ってみてくれよい。」
私は言われた通り、紙とペンを受け取り、私はサラサラと線を書いた。
「ん、ありがとうな。…ちょっと待っててくれよい。
オイ、サッチ、それ食べさせたら親父の部屋に来いよい。」
「おう。」
語尾の少し変な人はそう言って出て行った。
頭の重たそうな人は、私にスープと水の入ったトレーを差し出してくれる。
首を傾げていると、優しく、食べていい、と言ってくれた。
ありがたく、スプーンで少し掬ってそれを口に含む。
『っ、、、、おいしい、』
「おぉ!そうか!そりゃ嬉しいね〜。
女の子に褒められたらオレ、やる気出ちゃう!
足らなかったら言えよ〜」
私はすっかり出された分を食べ終わり、それを満足げに見たサッチさんはここから出て行った。
私は再び1人になり、冷たくて暗い牢の中、体を丸めて小さくなった。