第4章 初上陸
『サッチ兄さん!』
「おぉ!菜々美、帰ったか!!お帰り。」
『ただいま!…あのね、ビスタ兄さんに聞いて、島でみんなの好物の材料買ってきたの。』
「ん?食材を?」
『うん。いつもお世話になってるから…
それでね、みんなの好きなもの作りたいんだけど、、、私が知らないお料理ばっかりだったから手伝って欲しくって…』
「そういうことか!優しいな、菜々美は。
よし!任せろ!!一緒に美味いもん作ってアイツら驚かせてやろうぜ!」
『うん!』
そうして私とサッチ兄さんはキッチンへ行ってみんなの好物を作っていった。
「ね!マルコ!!僕らもちょっと街行ってきていい?」
「俺からも頼むよ。30分以内には帰る。
なんなら先に宴初めてても構わんからさ。」
「ん?…別にいいが、、、どうしたよい。」
「船番してたからさ、俺たちも菜々美にプレゼント買いに行きたいんだ!」
「ッククッ、そうか。今菜々美とサッチがなんか作るって言ってたからまだ宴は始まらないよい。
いいぞ、行ってこいよい。」
「悪いな、マルコ。」
そう言ってハルタとイゾウは階段なんか使わずに、船の端から飛び降りて街へと駆けて行った。