第4章 初上陸
『兄さん、お待たせ!』
「おう。買えたか?」
『うん!』
「これで一応生活には困らないだろうが、、、」
『…どうしよう。まだお金半分以上残ってる…』
使い終わるまで戻って来るなって、、、無理だよ…
『どうしよう、、、』
私は困り果ててビスタ兄さんに助けを求める。
「…そうだな…。
ひとつ、提案なんだが、、、」
ビスタ兄さんは私の方を向いて優しく話す。
「ウチの船ではな、島に上陸したらその日の夜は宴をするんだ。
酒や食いもんは、いくらあっても困らないよな?」
『あっ!』
「もし菜々美がよけれは、そういう選択肢もあるぞ?」
『私、みんなの分の食品買って帰る!!』
「よし、そうと決まれば、こっちだ!」
ビスタ兄さんと私は食品の店が並ぶ方へ足を進めた。