第4章 初上陸
それから日用品とか、雑貨とか、色々見に行って、ビスタ兄さんもお店の中までついてきてくれたから、あったほうが便利なものとか沢山教えてもらった。
「…流石にここは1人の方がいいだろう?」
『う、うん//』
「ハハッ、ちょっと待ってな。」
そう言ってやってきたのは下着屋さん。
流石に兄に見られながら買うのは恥ずかしい。
ビスタ兄さんは店員さんと何か話してる。
話し終えた店員さんは私の元にやってきて、人のいい笑みを浮かべると、ビスタ兄さんを店の外に残して私を店の中へ入るように促した。
「白ひげのオヤジ様の娘さんなんですってね。
下着類は何枚あっても困りません。サイズ測って、ちゃんと合ったものをお買い求めくださいね。」
『あ、はい。ありがとうございます。』
「ふふ、ナースの方とはまた違った、可愛らしいお嬢さん。
この島のものは皆、オヤジ様を慕っているんですよ。
オヤジ様の旗をお借りしてるお陰で、横柄な政府の役人や海賊達からこの島は守られているのです。」
お店のお姉さんはそう言ってメジャー片手にサイズを測って行く。
「傘下の海賊の方々も良くしてくださって、、、皆様のおかげでこの島はこんなに活気づきました。」
『父さん、、、本当にすごい海賊なんだ…。』
「えぇ。この島だけではございません。
白ひげ海賊団の名に守られている島は沢山ございます。
海賊とはいえ、こうして偶に立ち寄られて、島の様子を見にきてくださる。
私達にとっては海軍よりも頼りになる、頼もしい方々です。」
お姉さんはそう言って私に合う下着を何着か見繕ってくれた。
まだ、父さんと出会ってそんなに経ってないけど、家族を褒められるのって、嬉しいな。
「ささ、これだけあったらしばらくは困りません。
ビスタ隊長もお待ちです。
お身体には気をつけて、オヤジ様にもよらしくお伝えください。」
『ありがとうございます。』
私はそう言って紙袋を受け取り、ビスタ兄さんの元へ帰った。