第4章 初上陸
「よし、まずは、、、服買いに行くか。」
『うん!』
私はビスタ兄さんに着いて歩く。
その間、兄さんは沢山のことを教えてくれた。
「服は沢山持っておくのに越したことはない。
海の天候は気まぐれだ。洗濯が1週間できないこともザラにある。
それに、季節も四つじゃないからな。」
『四季だけじゃないって、どういうこと?』
「グランドラインの島はな、それぞれ、春島、夏島、秋島、冬島と別れてて、島ごとに季節が分かれてるんだ。」
『へぇ。』
「さらに、春島の中での春夏秋冬、夏島の中での春夏秋冬、という風に合計で16の季節に順応していかないといけない。
だから、服は沢山の種類があった方がいいんだ。」
『そうなんだ。…ちなみにここは何島?』
「ここは春島だ。春島は比較的過ごしやすいからな。」
『うん、ぽかぽかしてて気持ちがいいね!』
「あぁ。そうだな。…ほら、ついたぞ。」
到着したのは大きな服屋さん。
ビスタ兄さんと一緒に中に入る。
選びにくいだろうから、と気を遣ってくれて、店の中では別行動だ。
うーん、、、かわいい洋服いっぱいあるな、
でも、海の上で生活がメインだし、いざというとき動けないとまずいから…
ジーパンとか何枚かあったらいいかな。
夏はコレにTシャツでいいし、、、あ、短パンとかも何枚かいるかな。
それと、靴。
サンダルと、運動靴を2足…あ、あのヒールかわいい。
まぁ、ヒールなんて履ける気がしないし、いらないか。
あとは、、、
服屋さんが大きいからか、冬物まで揃ってる。
すごいな…
一応、思いつく限りの必要な服類をカゴに入れていく。
幸い、父さんに貰ったお金は沢山ある。
会計を終えて、ビスタ兄さんのところまで行く。
兄さんも買い物してたようだ。大きな紙袋を何個か持っていた。
『お待たせ。』
「おぅ、ちゃんと買えたか?」
『うん!沢山買っちゃった。』
私は両手の紙袋を見せて言った。
「んー、、、まぁ、船で暮らすにはまだ増えるだろうが…とりあえずはそれだけあったらいいか。
さ、次行くぞ。」
『うん!て、兄さん!私自分のは持つかいいよ!!』
「だめだ。」
ビスタ兄さんはサラッと私の荷物を持って歩き出した。