• テキストサイズ

灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第11章 第九夜





ザアァァー


ザアァァー•••




寄せては返す波。



それを横目に 俺は海岸を進んでいた。



もう少し進めば 崖が見える•••はずだ。






かつて•••数百年前に神殿があった場所。


俺が死んで、生き返った場所。



ここで もう一度••••••










崖まで登って、俺は自分の足に ロープを結びつけた。




別にMじゃないからな←ココ重要!




ロープの先には 大きめの石が固く結ばれている。




このまま ここから落ちれば、きっとしばらくは上がって来れないだろうな。


少なくともロープが切れるまでは。


ココは 波が荒くて ダイバーも 魚もいない 一種の「死の海域」ってやつだ。


だから、人に気づかれることはない。



多分 俺は死ねないから、シロの手が 俺に届かないように身を隠すしか アイツから逃れる方法が考えつかなかった。



その方法がコレ。



うーん、自分でやろうとしといてなんだけど•••



怖いな。








俺は 一度深呼吸して、重い石を抱えたまま 崖から身を踊らせた。








バシャーーン••••••


/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp