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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第11章 第九夜






カイトが逃げてから どれほどの時間が経ったのだろうか。



俺たちが アジトのリビングでうなだれていると、ガバッ!という効果音とともにシンタローが立ち上がった。



シン「そうだ、ヒビヤ!ヒビヤは?!!」



ヒビ「こ、ここにいるけど•••」



キド「いきなり どうしたんだ。」




シンタローは バタバタと意味不明な動きをしながら、興奮した様子で話しだした。



シン「多分だけど、『凝らす』能力使えば カイトを見つけられる!」


シンタロー曰く、カイトは今 能力が使えない状態にあるのだという。


カノ「なんで そんなこと言えるの?」



シン「おかしいと思ったんだ、アイツなら 逃げようと思ったときに『閉じる』で視界を遮って行けばいいはずだろ?なのに それをしなかった。」



セト「つまり、できなかった•••ってことっすか?」



シン「多分•••」




確かに、頷ける。




俺たちは さっきまでとは打って変わって、明るい雰囲気で『カイトの所持品』を探すために アジトの中の探索を始めた。





待ってろよ、カイト。



俺たちは 「絶対」に諦めない。










絶対に••••••な。




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