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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第11章 第九夜



もう一回


もう一回


もう一回••••••







何度も何度も、俺は カノを求め続けた。



みんなが、俺を気絶させて 逃がさないようにしようとしたんだと すぐに気づいたから、それを逆手に取ろうと思った。




愛撫を受ける側になるのは 随分と久しぶりで、正直 すごくキツかった•••というか、今も 腰が怠い。




でも、逃げるなら この時しかないと思ったんだ。




案の定 カノは 疲れきってグッスリ眠ってしまったし、後は カノが部屋から出るためだろうか、内側しか鍵のかかっていない扉から みんなの目を盗んで 逃げるだけだった。




カノには 悪いことをしたと思う。



けど、俺が あの場所にいたら、きっとシロは みんなを殺すか、この上ない残虐を尽くして 俺を「不幸」にしようとする。





そんなのは•••考えたくない。




俺が 消えれば、きっと シロは追って来るだろう。




だから 一刻も早く 逃げなければ。




シロが みんなに手を出す前に。



みんなに 俺の汚いところが バレる前に•••••••





早く 逃げなければ••••••••••
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