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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第10章 第八夜




びっくりした。



抵抗を続けていた手から 力を抜いて、言った一言が『もっと、シよっか。』だもん。



びっくりしすぎて マヌケな顔になっていたであろう 僕のほおに手を当てたカイトは、そのまま 自分の唇を 僕に押し当てた。



カノ「ッ•••?!ぁ••カイト•••、なんで。」



下は 今だに繋がったままで、カイトは 少し苦しそうに息を吐いた。



『謝らないで•••いいから、ね? 俺も もう欲しいし•••。』



そう言って 彼は 僕の首に手を回し、再び 唇をくっつけた。


口の中に、生暖かいものが 差し入れられる。



しばらくして 顔を離せば、カイトは 口の端から 唾液を垂らし、赤く上気した•••恍惚とした表情で、僕を見上げ 口を開いた。



『もっと シたい•••••修哉。』







•••••名前呼びなんて ズルいよね。


そう思ったのを最後に、僕の理性は 全て消えた。













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