• テキストサイズ

灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第10章 第八夜


フリーズから数秒後。


クロ「誘ったけど、やってくれなかった。」



シン「えっ•••?」


シンタローは 驚いた顔をする。


クロ「あぁ、別に 全然やらなかったわけじゃない•••ただ、最後までは してくれなかった。身体を触ったりするだけでさ、物足りないのなんのって。」



不機嫌そうに 鼻を鳴らす。


コノマリ「「クロハって受けだったんだ。。」」


そんな呟きは 誰の耳にも入らなかった。



キド「それで 何故あいつをお、ぉか•••すって話になるんだ。」



まだ 彼女の顔は赤い。



クロ「あいつは 訳あって、絶対って言っていいほど 最後まではしない•••それは 現在進行形で続いている。」



コノ「つまり•••慣れてないってこと?」



その手の知識が豊富?なコノハが 言葉を挟むと、クロハは正解。と呟き、上を向いて再び話し出した。



クロ「慣れてないから、少し 酷くやればしばらくは動けなくなると思う•••あんまり 使いたくはない方法だがな。」




悔しさを押し隠すような声音に、キドは 黙り込む。



カノ「•••ってことは、カイトを襲っちゃえば どうにかなるってこと?」



クロ「•••まぁ、シロをどうにかしないと 根本的解決には繋がらないけど、ここから出て行かせないって意味では 解決策にはなるだろうな。」




カノ「•••僕がやる。」



全員が 驚いたように カノに目を向ける。


カノ「シンタローくんは 童貞&ヒキニートだから いろいろな意味で心配だし、クロハくんは なんか 信用できない•••カイトの味方しそうでさ。 それにヒビヤくんは子供だし、コノハくんは 見る側でしょ?セトは•••なんかヤダ。」



セト「なんかヤダって なんすか、それ。」



カノ「だって、セトも カイトにゴリ押しされたら 逃がしそうな気がするんだもん。」



カノの意見は ある意味、当たっている。



カノ「とにかく、僕がやるから!」



反対する声は、もう聞こえなかった。



/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp