• テキストサイズ

灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第10章 第八夜


困ったな。


ちょっとだけ、そう思う。


メカクシ団の皆が アッサリと俺を手放す?とは思ってなかったけど、まさかの 監禁…部屋から出られなくなるなんて。




『やりすぎじゃない?』


ポソっと呟いてみるけど、現状は変わらない。



格子がついた窓。


鍵のかかったドア。


脱出ゲームじゃないから、目立ったアイテムもない。


俺は 少し硬いベットに倒れ込んだ。


『どーしよっかなー、あ〜あ〜あ〜あ〜、もうマジでどうしようかなーって、まぁ、なにもできないけどさぁ?』


───なんて、独り言を言っていると、眠くなってきた。


『あー、もうムリ•••』



脱出は 後で考えよう。


今は とにかく眠すぎる。


さっきまで皆と ワチャワチャやって、シロに怯えて•••その後数分で眠くなるとか、俺 実はすごい大物だった?



そんなくだらないことを考えながら、俺は目を閉じた。




/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp