第10章 第八夜
エネ「で?そのシロっていう人とは どんな関係なんですか?」
携帯の画面から顔を覗かせるエネ。
俺は 淹れてもらった紅茶を手に、口を開いた。
『話せば長くなるような、ならないような 微妙な関係です。』
モモ「そ、それ、答えになってないです•••。」
まぁ、それは置いといて
『その前に あの後どうなったのか教えてくれないかな?』
俺が「目」をとられた後の事を。
そういうと、みんなは 小さく頷いて 話しだした。
シン「お前が倒れてから、シロってやつは こう言ったんだ。」
シロ「教えてあげる•••教えてあげるよ、カイトの すっごい汚いところ!」
汚いところ•••
『そ•••それで?聞いたの?』
聞いたのだろうか•••俺の汚いところを。
「嫌われたくない」
その言葉に囚われたまま、俺は次のコトバをまった。