第9章 第七夜
『おはよう。』
そう言って 部屋に入ると、俺(とカノ)以外のみんなは、すでに 起きて 部屋に集まっていた。
全員が 口々に おはようと返事をする。
昨日 あれだけみっともなく泣いた俺としては、少し 顔を合わせ辛い。
と 思ったんだけど、みんなは 昨日のことはあまり触れないでいてくれた。(俺より遅く来た約1名を除く)
朝食が終わって、ちょっとした団らんタイムを経たあと、俺たちは アジトへ帰宅することになった。
帰り道、シンタローの家を見上げて、
『案外 悪くなかったな、男子会。』
そう思ったのは、きっと俺だけじゃない。