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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第6章 第五夜


『シ、シンタロー•••!ちょっ、なに?!』

シン「いいから こいって。」


『だから なんでっ!!?』

シン「いいから!」



はい、私は現在 シンタロー氏に連行されています•••って、解説している場合じゃなくて!


なんで俺はシンタローに引っ張られてるんだ?

いや、ヒキニートだし 力ないから、振りほどくこともできるんだけど、さっき やったら泣きそうな顔で睨まれたんだよな。


あんな顔で 睨まれたら、振りほどく気なんて消えて無くなるよ。




•••そんなこんなしてる間に 空き部屋に到着。



『•••シンタロー?』

シン「•••なに。」


こっちが聞きたいわ。


『何がしたいわけ?』


シン「抜いてくれるんだろ?」


え? いやいやいやいや、えっ?


『じ、冗談•••だろ?』


口に出すも虚しく、シンタローの目は本気だった。





シン「シてよ、ここで。」


『っ•••!』

壁まで追い詰められた。

『ムリだって•••バレたら•••••!』



シン「バレねーよ•••カノは出かけたし、クロハはなんか掃除してたし」


そういえば、クロハの部屋は結構汚くなってたし•••あれを綺麗にするには2.3時間はかかるだろう。



『ホントに•••やるの?』


シン「もちろん。」



クスッと笑うシンタローを見て、俺は 覚悟を決めた。
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