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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第6章 第五夜


『シンタロー?』

シン「?!ああ、カイトか。」

部屋に入り、シンタローに声をかけると、シンタローは肩をビクッと震わせた。

『何してんの?』

そう聞くと 開いていたパソコンを慌てて閉じ、俺を見上げた。

シン「き、今日はエネが いないからな•••ネットサーフィンでもしようかと。」

シンタロー、ウソ下手だな•••なんて思って、わざとニヤッと嗤ってみる。

『へえ?』


すると、シンタローはブツブツと何かを呟き始めた。

耳を澄ましてみると•••


「まさか、既にばれているのか?!

如月 シンタロー18歳。今日は、エネがいないため、秘蔵画像フォルダの封印を解くつもりだった。


ああ、さらば 秘蔵画像フォルダ•••至福のひとときよ。」


『そんなに秘蔵画像フォルダを見たいんだ。』


シン「なっ!こいつ まさか、セトと同じ能力を?」


『いや、全部口に出てる。』


シン「っ•••••俺のバカぁ!!」


ホント、シンタローって面白いなぁ。








しばらくして•••••



『落ち着いた?』


シン「ああ、なんとか。」


『で、シンタローは なんでそのフォルダをみたいの?』


まぁ、同じ男だから わかるけどさ。

とりあえず カマかけてみようか?

ためしに
『溜まってるのかな?』

そう言ってみると、シンタローはコクコクと頷き、バッと俺を見た。

シン「また•••口に出てた?」

ビクビクしながら聞いてくる。

『いや?予想してみただけ•••だったんだけど、当たってたみたいだね?』


ニコッと笑うと、シンタローは ああ、俺のバカ•••と 呟いて肩を落とした。


よし、ちょっとからかってみるか。


『してやろうか?』

シン「え?」

聞いて無かったのか?


『だから•••••』



俺は できる限りの妖艶な表情を浮かべ、口を開く。




『俺が 抜いてやろうか?』


ああ、シンタローの顔 ホントに面白いww
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