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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第5章 第四夜


キド「え•••••?」


フードを外した瞬間、昔の俺を知る3人は 息を呑んだ。

シンタローとエネは 呆然と3人を見ていて、どこか 滑稽な雰囲気を醸し出している。



シン「ど、どうかしたのか?」


3人は その言葉すら 耳に入っていないように、俺の顔を見つめ続けている。


別に、俺の顔がおかしいワケではない。

原因は 分かり切っている。




『驚いた?』

そう聞いても、返事はない。



エネ「どうかしたんですか?」


エネが 遠慮がちに 問いかける。



俺は 答えない。




暫くすると、カノが口を開いた。

カノ「なんで•••••『変わってない』の?にいちゃん。」


シンタローたちは、その言葉の意味をはかりかねているようだが、口を開こうとはしない。


『だから 言ったろ? いろいろあってな、って。』


俺は 一度言葉を切り、この部屋にいるみんなの顔を見る。


『気になる?なんで俺が 成長してないのか。』





そう、俺の姿は 3人とあってから•••••全く変わっていないのだ。
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