第5章 第四夜
『シンタロー、エネいる?』
振り向くと、シンタローは 机に置かれたスマホ?を手に取った。
エネ「はいはい?お呼びですかー?」
画面には、青色の美少女が映っている。
『カノの質問に答える前に エネの質問•••ってか お願い? そっちを終わらせようと思って。』
カノ「えっ、なんで?」
『どうかな。』←スルー
エネ「全然 いいですよ!」←スルー
カノ「僕のこと 無視しないでー。」
カノが 何か言っていたが、時間がもったいないので 無視する。多分まだ 『閉じられたまま』だから、目は 見えていない。
俺は 『開く』を使い、『閉じる』の効果を消した。
カノ「あっ、見えた。」
カノが そう言ったのを 確認すると、俺は ゆっくりフードを 外した。
人前で 顔を見せるなんて いつぶりだろう•••••とか、そんな事を 考えながら。
俺の 頭の中は、少しの緊張と少しの恐怖•••そして、妙に冷静な自分への驚きで満たされていた。