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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第15章 第十夜、丑の刻



カノ「カイトにぃ…?」


小声で呼びかけながら 建物の中を探し回ること、はや30分ほど。


カイトにぃは、まだ見つからない。


セト「カイトにぃ…どこにいるんっすかね」


カノ「うーん、もうほとんど見て回った気がするけど」

セトと顔を見合わせ、首を傾げたその時


『ぁ…ぁ…ぅぁっ!』


カノセト「っ?!」


かすかに…しかし確実に聞こえてきたその声は、

セト「カイトにぃの声?」


僕たちは顔を見合わせ、声が聞こえた方へ歩き出した。
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