第8章 ※超えた一線
汚れたテッシュを捨てようと丸めてからゴミ箱へと投げ捨てれば、もう少し拭こうとした時には彼女の舌が先端へと触れる。
「 っ…しなくていいんです。貴女はバター犬でも無いんですから…って、離しなさい! 」
「 ン…… 」
「 くっ…! 」
幼女に何て事をさせてるんだと、罪悪感が気持ち悪い。
私が只、自分の欲の為に抜いてさっさと寝ようとしたのに起こしたばかりでこんな事をさせてしまうとは…。
頭を掴んでいた手は、無理矢理引き離す事は出来ず、嫌いだと呟いたフェラをされ、その否定は削ぎ落とされる。
「 ハァー… 」
「 ン…ンッ… 」
歯を立てる事なく、深く咥え込んだり頭を動かす様子に、少しだけ動画でも観ていたのだろうかと疑問になる程良く出来ていた。
少し長めで厚い舌が、陰茎を絡めて筋を擦る感覚に、萎えを知らない陰茎は、簡単に硬さを持つ。
横向きだった身体は動き辛いのか、咥えたまま身体を動かせばソファーの下へと移動し、股へと顔を埋めるだけになっていた。
小さな片手は陰茎を支えるように持ち、反対の手は脚の付け根に触れる。
「( …私の為に頑張ってくださってるのですね )」
されて嬉しいんだと認識した無知な犬が、飼い主によって知らず知らずバター犬へと成り下がるように、
妃翠もまた、私が褒めてしまったせいでこれをすれば喜んでくれると認識してしまった。
「 ふっ、はぁー…気持ちいいですよ。妃翠…よく、出来ています… 」
そう、教えてしまった側がする事は只一つ。
怒ること無く、このまま任せてしまった方がいい。
叱った所で意味も分からず落ち込む顔が思い浮かぶ。
それなら、罪悪感に浸りながら欲を吐き出す方がいい…。
彼女のフェラだけじゃ物足りない為に、密かに腰を揺らし咥内の上顎へと擦りつけ、自分の手で鞘の方を擦る。
「 ふっ、ん…出す、ッ… 」
良くない大人を教えてしまった。
「 んッ…ケホッ… 」
「 飲まなくていいです。全て吐き出しなさい 」
咥内へと欲を吐き出し、飲むことが出来ず口から垂らして咳をするのを見て口にタオルを当てさせ、吐き出させる。
十分だと頭を撫でて、口元を拭いてやれば、妃翠はそっと膝へと座ってきた。
私が思ってる以上に、この子は成長してるのかも知れませんね……。