第8章 ※超えた一線
煮えてはいけないものを腰へと感じ、ズボンからでも分かる程に膨張し、膨らみを見せる。
「( フー…少し落ち着きましょう。相手は餓鬼ですよ。其れも言葉もまともに喋れない、呪霊。
何故、こんな餓鬼の吐息程度で…… )」
イヤホンを耳から外し、額に手の甲を当て、
深く息を吐いては気持を落ち着くべく冷静に考える。
今、下手に動いて起こして、この股間を見られたりすれば飼い主としての立場が危うくなる。
いや、いっその事、他の者が世話役になってもいいんですが…
折角なら、私がこのまま育てたいと思うもの。
懐いたペットが他者に尻尾を振るのが許せない飼い主心というやつでしょうか。
特級呪霊が人間側に着くという、前代未聞の事を試みているのに…。
「( 何故、私の息子も反応してるんだ )」
たかが寝息…。
されど餓鬼の頬が股間を擦るだけで…。
「( 最悪なのは、私ですね )」
信頼を寄せようとしてる呪霊相手に、こういった反応をする方が間違っている。
色白の頬に触れそっと、横髪を耳へと掛ければ幼い顔をしながら、将来有望な顔立ちだと改めて思う。
呪霊だからと美容面は気にしてなかったが、乾燥した唇を見ればリップなど与えても良いのでしょう。
「( 狗巻君が気に入るのも分かりますよ )」
彼等からすれば、3歳差なんて大人になれば気にならない程度。
まだ12歳前後という子供みたいな印象があるから、そういった事は考えられないが、後数年もすれば彼にとっても対象と年齢となる。
人間と呪霊が、交り合うかとは出来ないとしても、死ぬことが無ければ共に居ることは出来るだろう。
「( 私の元ではなく、彼の側でしょうが… )」
いつか、飼い主の役目が果たされる時が来るのは、目に見えている
「( ……諦めて、抜くか )」
どんな事を考えも、勃起してるものが萎える様子が無い為に片手を伸ばし、箱テッシュを引き寄せ、彼女の顔へとタオルを被せ当たらないようにすればそっとズボンのボタンを外し、ファスナーを下げ、ボクサーパンツをズラす。
「( この歳になって…。餓鬼相手に、自慰するとは… )」
仕方無く指を絡めて、上下に擦り始め、妃翠では無いもので抜こうと、イヤホンを片耳に付け動画を再生させる。