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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第8章 ※超えた一線


〜 七海 視点 〜


制服が壊されるのは避けたい為に、夕食後からは柔道着に着替えさせた。
そして、学長で傀儡呪術学の第一人者である夜蛾正道にお願いをして作って貰ったのは一定量の呪力を放出するとウサギの形をした呪骸が蹴りを入れるということ。

これを提案したのは、五条さんですがね。
 
「 修行が単純な体術だけより、折角なら呪力のコントロールを兼ねてやるといいかも。体術も大事なんだけどね 」

「 ンンー? 」

「 妃翠は呪霊だから、常に呪力を放出してるんだよ。それは普通の人からしたら分からない程度だけど、放出し続ける事で、呪力が溜まりきってないまま戦闘になる。戦闘になれば呪力が減りすぐにバテる。身に覚えあるよね? 」

「 ムーー…… 」

説明しながらウサギのぬいぐるみを持った五条さんは、妃翠の肩へと乗せた。
普通にしていれば丸み帯びた目が可愛いが、五条さんが妃翠へと攻撃を仕掛けた瞬間、
ハッとした時には、ウサギの目は赤く光り頬へとキックを食らわせる。
 
「 っ〜!! 」

「 ほら、今の攻撃も俺が完全に攻撃するか分からない状態で呪力を放出したよね?それが無駄ってこと。だから、その無駄を無くす為にこの修行。俺と七海が空いた時間に相手するけど、他には1年組とか、恵とかも手合わせするといい。そのウサギを付けたままね 」

「 マー… 」

頬を擦り頷いた妃翠は理解したように、チラッとウサギを見た後に、深く息を吐き気分を落ち着かけ、呪力の放出を減し、拳を握りしめた。

「 そう、今は呪力設定を多くしてるけど、その内…一般人と変わらない程まで下げるから。無駄を無くす修行だよ。その分、戦闘のときの攻撃力は格段に上がる。不完全だった領域展開もきっと出来るようになるさ 」

そういった五条さんは、私に後を任せてから立ち去った。
 
゙ それじゃ俺はこれで失礼するよ!七海と頑張ってねぇ〜 ゙

ひらっと手を振った後に妃翠は気合いを込めれば、ウサギに殴られていた。

私が攻撃した後にも、ウサギにも殴られる…
ダブルパンチを食らうなんて大変ですね。

まぁ、ですが…やるからには本気で修行につきますよ。

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