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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第7章 蠱毒の弱点


〜 七海 視点 〜 


話を聞く限り、今回のラスボスは1級相当の呪霊。
水中と言う苦手分野での戦いとはいえど、特級呪霊である妃翠を含めて3人でやっとなれば、それなりの呪霊だったのでしょう。

妃翠の服を見る限り、手足は手元から引き千切られたと思う程に布部分を失っていた。
着替えの制服は幾らでも五条さんに頼めばあるとは言えど、こうして何度も破られていれば溜まったもんじゃ無いですね。

「 まぁ、ですが…お疲れ様でした 」

高等に戻り、服を着替えさせた後、眠る彼女を医務室へと運んだ。
今回は家入さんに聞く必要はない。 
呪霊なのだから、呪力が回復次第目を覚ますと知ってますから…。

「 ン…… 」

「 おや、起きましたか? 」
 
頭に触れていた手を退け、瞼を持ち上げた妃翠は天井を眺めた後、私の方へと視線を向け、直ぐに身体を起こす。

「 ママ…… 」

「 二人がいなかったら負けていたのでしょう?。其れに、反省してるんですね? 」

密かに頷き、視線を外したのを見て落ち込んでる事は察しがつく。
彼女が、人間を守る意識が強いのは分かってきたところ…。
そろそろ保護者ではなく、指導者としても動いても良いかも知れませんね。

「 強くなりたいですか? 」

「 !!ン!! 」

問い掛けた言葉にパッと顔を明るくさせ、大きく頷いた。

「 では、私が直々に指導させて頂きます。生半可な修行はさせませんから、覚悟して下さいね 」

「 マー!! 」

片手を上げて返事をしたのを見て、心に決めた。

五条さんの手の平の上で踊らされるのは御免ですが、強くさせましょう。

特級呪霊が、人間側に着いたことを後悔する程に。

「 では、直ぐに支度に取り掛かります。今日は休んでもいいですよ。明日から厳しい修行をしますので 」

「 ンン、マー! 」

パイプ椅子から立ち上がり、ベッドから降りるなり私の方へと来た彼女は、裸足のまま目の前に立ち、両手を握り締める。
まるで、今からでも大丈夫と言ってる様子に溜息は漏れる。

「 では、先に夕食を食べてからにしましょう 」 

「 マンマー! 」

張り切るのは構わないですが、
持っている呪力量ぐらいは自覚しましょうね。


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