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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第6章 語彙絞りペア




落ち込んでる暇はなく、キレた呪霊が向かって来れば、妃翠は俺を降ろした後に前に出ては呪霊に向かって行く。
鎌で切るが、相手も反転術式を使えるらしく再生は速い。

「( 妃翠がいると、呪言が出せ辛い )」

単純な攻撃を後からやってくれるなら分かるが、俺を守ってるのか、前から動こうとはせず、
呪霊の気を引きながら攻撃を繰り返す為に、呪言が使えない。
 
まだ一緒に戦い始めたばかりだから、お互いのタイミングなんて把握しきれてないし、
妃翠は特級呪霊、下手に近付いて攻撃の巻き添えは避けたい、
 
「 っ!! 」

「 高菜!! 」

守り切れなかった攻撃を食らって、此処に来て初めて妃翠は地面に転がった。
心配しなくても、大丈夫だとは思うがいつものクセで声を掛けてしまえば、敵への判断が遅れる。

「 グッ!! 」

速度が早い為に腕で咄嗟に防いだが、殴られた勢いに負け、後ろへとぶっ飛ぶ。
 
「 ママッ! 」

地面に叩き付けれる前に、俺の後ろに来た妃翠は翡翠色の翅を出し、それをクッション代わりとして受け止めてくれた。

「 高菜… 」

心配気に此方を覗き込むのを見て頷けば、お互いに態勢を整え直す。

「 ググッ… 」

「 いくら めんたいこ 」

「 マー!! 」

妃翠、やられっぱなしは気に入らないよな。
それなら、反撃しようじゃないか。

深く息を吸った後、笑いながら向かって来る呪霊に向け、声を放つ。

「 ぶっ飛べ!! 」

「 !? 」

思いっきり後ろへと飛んだ呪霊は、ジェットコースターの順番待ちのゲートへと背中をぶつければ、既に目の前にはジャンプして近付く妃翠の姿がある。

「( 死ね、下等呪霊が )」

「 !!! 」

肩から腹に掛けて斜めに斬れば、呪霊は灰となり消えるが、威力を上げた結果、真後ろにあるジェットコースターの遊具すら殴打していた。

ギギッ……と鈍い音を立てた後、支えとなる鉄骨部分が切れたことで崩れていく。

「 フンッ! 」   

本人は翅を直し、鼻息を立てて怒ってるみたいだけど、俺はこの後始末を如何しようか悩んでいた。

「 マー!!( 終わったー )」 

「 しゃけ( お疲れ様 )」

まぁいいか、支払いは五条さんだろうし

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