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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第5章 任務に同行




「 生存者3名、後2名病死。七海にしては随分と嘘を書くのが下手だよね 」

「 なんの事ですか 」

「 とぼけちゃってさ〜。まぁいいけど、何の道、2人は死んでんだから 」

高等へと戻り、報告書を提出し、妃翠についての事もこの人には伝えている。
この部屋の窓から外を見れば、1年生達と会ったことで喜んで遊んでる彼女の笑顔からは、先程の事は想像つかない。

「 特級呪霊って、1級とは別格のモノを纏めて特級って括りつける。案外弱い者も特級、言語を話せて、領域展開を使える奴も特級…。
その全てが特級だからこそ、妃翠もまた、色んな事が手探り状態なんだよねぇ。今回の件も、予想外だし 」

一度死んだ人の肉を、外面からも分からない程に精密に繋げ合わせ動かす。
傷等は反転術式で治したとしても、それ等を同時に…尚且つ、あの短期間の間に行った事すら予測の範囲を超えている。

「 蠱毒って元は中国から伝わった術式で、中国って有名なところで言えば、キョンシーとか…死者を使役して動かす、ドス黒い術式を好んで使ってたからさ、蠱毒の生き残りがその点のモノを使えないってことも無いとは思ってたけど。蟲の力以外か… 」

「 今回のも、ある意味…蟲でしょう 」

「 なんの? 」

宿主をゾンビの様に扱い、繁殖の為に寄生する昆虫は世界中に探せば幾らでも存在する。
水中に住む寄生虫は、魚の体内で過ごした後、大型の哺乳綱・鯨偶蹄目への腹の中で増殖することも…。
そういった中で、一番身近にあり入手しやすい寄生虫がいる。

「 ハリガネムシですよ。コオロギやカマキリの中で成長し、化学物質を分泌させ脳を操り光の方へと誘う。水面は月の光で反射するので、必然的に水の方へと行く。まぁ、ハリガネムシの能力かは分かりませんが… 」

肉体を再構築し、脳を操作させた後、動かす事は出来なくは無いだろう。
能力を止めれば元の姿に戻り崩れるだけ、単純な術式に五条さんも納得したように頷いた。

「 あー、それなら一理あるなぁ。でも、敵なら厄介だよね。殺された仲間を動かされたならたまったもんじゃない 」

「 そうですね 」

こういう時、味方で良かったと思うのでしょう。

死体を動かす事の出来る能力…
使い方を教える必要が有りますね


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