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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第5章 任務に同行



「 マーマー! 」

「 上にいるんですね?では、行きましょ 」

私の言葉に頷く様子に、言葉の意味は理解してる様子。
矢張り、蟲だった事もあり舌の使い方が分かってないだけで、意思の疎通は出来るよう。
でなければ、狗巻くんと話してる様子がある訳ないか…。
今後、根気が入りそうな発声練習をさせようと思い、歩き出す。

「 マァマァ 」

「 そう急かさなくても、この手の呪霊は外には出ないでしょ 」

呪霊の位置が特定できるなら、他の部屋を見て回り、探す必要もなく、彼女が袖の長い手で手招きして招くのを見れば階段を上がり、次の階へと行く。

階段を登りきった所で、少し早歩きで迷う事なく3階のフロアにある、1か所の部屋の前へと行き、扉を切り刻む。

「 ドアノブを回すって事を学びませんか… 」

自宅が壊されるのも時間の問題かと溜息が漏れ、中へと入る彼女の後を着いて入れば、何故か物がある角へと立っていた。

「 マァー! 」

「 如何したのですか? 」

呪霊とは思えず、近付けば彼女の視線の先には身体を丸めてる中学生ほどの少年の姿があった。

「 ひいっ…! 」

「 嗚呼、生存者ですか。よく見つけましたね 」

「 マー! 」

救助犬のように頭を撫でて褒めれば、嬉しそうに私の方を見上げてから、後ろへと下がったのを見て、少年の方へと視線を向ける。

「 もう大丈夫です。助けに来ました。立てますか? 」

「 っ、は、はい…… 」

片手を向ければ身体を震わせていた少年は、そっと手を差し出し、私の手を掴んだ。
腰が砕けてるようで、仕方無く引き寄せ立たせて居れば、背後にいた妃翠は声を出す。

「 ママー! 」

「 ひぃっ!!で、出た! 」

「 そうですね。妃翠、片付けて良いですよ 」

「 マァー! 」

ヌルっと出て来る3級相当の呪霊。
不気味な笑みを浮かべる姿を見ると、この少年を餌として囮として置いていたのだろう。
知能が多少あると思うが、妃翠は軽くその場でジャンプしたあと一気に距離を縮めた。

「 グァァアッ!? 」

「 な、っ!? 」

「 切るのを叱れば…次は打撃…建物を壊せば同じでしょ。私達は避難しますよ 」

任せても平気だと判断し、少年を肩に担ぎ軽く持てば、鈍らでガラスを割り其処から飛び降りる。




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