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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第5章 任務に同行




呪霊らしい歪な姿に、安堵してる自身がいた。
もし、また人間のような姿を得てるのなら、刃を向ける事に躊躇するだろう。
だが、違うのでしたら問題は無い。

「 ギギィ 」

「 早々に終わらせます 」

スーツをずらし、背中から鈍らを取り出せば
4級程度の下等なら、十劃呪法を使うだけでいいと判断し、7対3の割合が見えれば向かって来るのに合わせて振る。

「 ギィ!! 」

殴打した首を見て、灰となって消える姿に大したことは無いと思えば、この光景を見ていた妃翠は重なる袖を合わせて手を叩いた。

「 マーー! 」

「 そう喜ぶ程じゃないでしょ。これは低級なので 」

というか、私が倒せたことに゙ ママすごいー!良くできたね! ゙みたいな事を言われてるような雰囲気がするのだが、気のせいであって欲しい。
もし、そう思われてるなら私を子供の様に褒めている妃翠を斬りたくなる。

「 さて、次に…… 」

丸眼鏡を持ち上げ、次のフロアへと進もうとすれば、急に壁から現れた呪霊によって妃翠は身を防ごうとしたが、そのまま柱へと押し付けられ、背を打ち付けた。

「 カッ、ハッ!! 」

「 妃翠!! 」

「 ギュヒヒ 」

私ばかり気を取られるから、他の事に反応が遅れるのでしょ。
それは何方も言えた事の為に、文句は言えず直ぐに首を持つ呪霊の腕を切り落せば、妃翠は咳をし、フラつきながら立つ。

「 ゲホッ…ゲホッ…… 」

「 全て私が倒すわけでも無いんです。倒せると判断した場合は攻撃してもいいんですよ。呪霊に関して私の判断を待たないでください。あくまでも私を守る必要はないと言うだけなので 」

私より先に呪霊の気配に気付く妃翠が、この呪霊に気付かない方が可笑しい。
攻撃を待てと指示した事により、しなかったのだろう。
命令されなければ動かない事は少々、面倒だと思えば言葉に理解したらしい彼女は、方手を首に触れた後、真横へと手を振った。

「 ギュヒィ!? 」

首諸共に壁まで切った鎌の攻撃の威力が強い事に、もう少し周りの配慮と力加減を学ばせようと思う。
消失した呪霊を他所に見ていれば、首の痕は早々に消し、妃翠は片手を上へと向ける。


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