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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第4章 恵と手合わせ


〜 七海 視点 〜


パンダと私を間違える理由が分からない。
ぬいぐるみと人間ですよ。
感触が違うでしょうと文句を言い掛ければ、妃翠は私とパンダを交互に抱き締めれば、腕を広げた。

「 マーマー 」

「 しゃけ 」

「 あれじゃね?なんか、抱き締める太さみたいで判断してるとか…それにしても、パンダの方がでかいけど… 」

「 いやん、俺、パンダからママになっちゃう 」

身体をくねらせる呪骸であるパンダに溜め息は漏れるが、何かしらの基準で判断してるなら、他の人には抱き着かないだろうと思った。
丸眼鏡を軽く持ち上げ、溜息を付きその場を離れる。

「 では、私はこれで。妃翠、もう少し遊んでいなさい 」

「 マー? 」

「 本当に、否定する為だけに来たんだな 」

「 モンペなの納得出来るぜ 」

「 しゃけ 」

なんて言われようがパンダと間違えられるのだけは嫌なだけです。
モンスターペアレントな訳ないじゃないですか…。
もしそうなら、今頃五條さんはバラバラですよ。


〜 パンダ 視点 〜

憂太とはちょっと違うが、妃翠と七海には近い物を感じる。
特に妃翠からの一方的な執着心に見えるが、其処に無理が無い。
守らなきゃという呪いのような動きでは無く、本当的に゙ 守りたい ゙と思った事による動きだ。
それこそ、飼い犬が飼い主を守る感じに似てる。
小さな身体、悟にキャンキャン吠えてた子犬みたいなイメージだな。
うんうん、きっとそんな感じだ。

「 すじこ? 」

「 マーマ! 」

「 しゃけ 」

それにしても良く分かるよなぁ。
俺達は中等部の頃から一緒だから棘が言いたい事は分かるけど、妃翠の言葉はニュアンスが似てよく分からないぞ。

「 棘と、あの子…どう思う?いい雰囲気じゃね? 」

「 ちょっと年齢が低い気もするけど…、いいなぁ。微笑ましい 」

「 だよな。棘があんなにも積極的に話すの初めて見たかも 」

容姿なら12歳前後の妃翠、特級呪霊だから飛び級みたいなもんだけど、棘より身長も低いし小柄だからよく似合うと思う。
話してる棘も楽しそうだしな。

「「( お兄ちゃん/姉貴の気分だ )」」

真希と同じ事を思ったに違いない。



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