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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第3章 金髪はママ説




「 では、私はこれで。妃翠、皆と一緒にいるんですよ 」

頭を撫でれば、その場離れるよう背を向け歩いていく。

「 ママ… 」

「 おかか 」

引き止めてくれた狗巻くんには今後、何か礼をしようとは思った。
影に隠れ様子を見れば、彼等は気を逸らしてるように見え、問題なさそうだと思えば部屋へと戻る。


〜 狗巻 視点 〜


最初は特級呪霊だと聞いて驚いたが、
共に遊んでいれば、そんな事を気にしないぐらい
純粋で可愛い子だと思う。

それに、他の人は分からないみたいだけど…
俺には彼女の言葉が分かる。

「 マンマー!( ママがしんぱいなの、探しちゃダメなの? )」

「 おかか( 駄目だよ。用事があるみたい )」 

「 マー( そっか… )」

彼女も俺の言葉は分かるようで、他の二人よりもよく話し掛けて来る。
少し子供っぽいカタコトな言い方だけど、発する声よりはハッキリ喋ってる。
ちょっと言動は幼いけど…
それは生まれたばかりの呪霊って事なら理解は出来る。

真希とパンダがいつものように、武術の手合わせをしていれば俺と妃翠は一緒に座って見てる。

五条さんと、戦ってる時の言葉を思い出すと少しだけ辛くなる。

゙ ママは、ぜったい…まもる、から…! ゙

それが七海さんに伝わって無いと思うけど、止めた事を思い出せば言葉ではなく態度で察したのだと思う。
母親だと何故思うのかは疑問だけど……。

「 ツナツナ! 」

「 なんだい、棘? 」

「 えー、それって分からないもん? 」

「 しゃけ 」

面白い遊びを思い付いた為に、直ぐに二人に言えば、妃翠をその場に止めてから、パンタが持ってきた遊び道具を影で取り付ける。

「 ツナマヨ! 」

「 ママだよー 」

「 …いや、流石にわかるだろ 」

三人で金色のウイッグを着けて再登場すれば、妃翠はキョトンとした後に立ち上がり、俺達の元へと歩いて来た。

其々に顔を見上げてから、パンダへと抱き着く。

「 ママー!!! 」

「 俺、ママ。今日から妃翠のママ?? 」

「 あ、金髪=ママか? 」

「 妃翠!!!私はパンダではありませんよ!! 」

見ていた保護者は猛ダッシュで来た為に、皆で笑っていた。

金髪=ママなんだ!


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