第2章 甘えん坊の特級呪霊
そう言えば、変な体液を付けて羽化した事を思い出し、風呂から上がらせてから頭やら身体を洗ってやり、全てを終えてから上がらせた。
私は先に、終わらせていた為にそのまま、ガラスを踏まないよう脱衣場に行き、着替える。
ついでにドライヤーを向けストレートのサラサラの髪を乾かしてやり、他のワンピースを着せ直す。
「 ……何故、子育てをしているんだ 」
「 ママー? 」
全てを終えた頃にソファーに座り、ぐったりとする私を余所に、膝の上に座ってる重みを感じれない少女は胸元へと頬を擦り付け、見上げてくる。
虫だからなのか…身体と体重が一致しない。
だが、これ以上重くなれば飛べなくなるのだろうと思う。
「 だから、私は…ママではないですよ… 」
違うと否定しても分からないのだろう。
羽化した時に見た顔っていっても、それ前から勘違いをしてる。
金色の髪…只それだけで飼い主だと思われてるなら、補助監督の新田明や、京都校にいる西宮桃とかそう思うんじゃないだろうか。
彼等も、金髪だった気がする……。
というか、現代で…金髪に染めてる奴も多いから、間違えないか?と素朴な疑問を抱く。
「 まぁ、如何でもいいです。私はママでは無いので……。退いてください。サラダを買いに行きますので… 」
休憩をやめ、膝から退かせ横へと座らせれば立ち上がり上着を羽織る。
財布を持ち、何かあった時の為にスマホをポケットに突っ込み入れれば、何やら服が引かれることに気付く。
下を見ればぎゅっと上着の裾を掴む少女に溜息は漏れる。
「 お留守番をしてて下さい。必要以上に貴女を連れ回す事は出来ませんので 」
何かあった時の責任は取れない。
部屋に置いておくのが一番ベストの為に、その場で座らせ、お留守番の意味を理解した少女の頭を撫でてから、ホテルの部屋を後にした。
「 あの脱衣場の扉…。五条さんの請求にしておきましょう 」
私ではないです。やったのは呪霊なので……。