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呪術廻戦_名前を呼ぶただそれだけで。

第2章 世の中と隔てるものはわたし之感じょう





………と、まぁこんな感じで私は高専を卒業して五条悟を呼び出せるアイデンディティのおかげか1級呪術師になったわけなんだけど。

___2018年現在 狗巻針 21歳。


「だからって特級なんて任せられても困るんだけど!?」

東京でも端の方の田舎で私は劣勢に陥っていた。敵の大技に巻き込まれかけ、なんとか距離を保つために河川敷まで逃げ込んだ。今は橋の下に身を寄せているが見つかるのも時間の問題だ…。

「ドコにいるんだァ?お前みたいに軟弱な女はすぐに悲鳴をあげるからな、逃げてもすぐに見つけられるぜェ?」

ノロノロとゾンビのように歩くそいつの声はすぐに聞こえた。

もう追いついてきたのか…。
見つかるまであと50秒ってところかな。

私は今自分の倉庫に保管されてある呪具の確認をする。"霧雨"が残り580本か…。でも霧雨みたいな小型ナイフじゃ何本あってもダメージを少し与えるだけで特級相手には決定打にはならない。破壊されて無駄に消耗することは今後も使うことを考えるならできれば避けたい。

はぁ、私ってどうして剣とか一般的な得物の扱いが下手くそなんだろう。おかげで使える呪具が少ないこと少ないこと。

今回も頼るしかないのか、アイツに。
まぁ今回は特級だし仕方ない…って言い聞かせるか、


……………なんて。


「思ってたんだろうな、前の私なら。」
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