第10章 変化
そして順平君の家で夕飯をご馳走になった。
伊地知さんには軽く一報入れといたし、まぁ……ね?
いっぱい話しながらご飯を食べるなんて久々だった。
こんな楽しいんだな。みんなでご飯食べるの。
順平君のお母さんは飲み過ぎで寝ちゃったみたい。
沢山楽しい時間を過ごせた。
いいお母さんだったなぁ
私と悠仁はお暇させてもらうことにした。
「じゃあね。順平君!また今度遊ぼう」
「じゃあな!飯美味しかった!またくる!」
吉野凪
順平君のお母さんの遺体があの後見つかった。
私達が残っていれば。宿儺の指の存在に気づいていれば。
宿儺の指があった。
どうして見つけられなかったんだろう。
気が緩み過ぎていたのか。でも宿儺の指の気配は覚えてる
分かったはず。
「なぁ、俺達は足でまといかよナナミン」
連れて行ってくれなかった。
悠仁はそのことを気にしているんだろう。
多分ななみん…七海さんなりに気を使ってくれたんだと思う
私達が夕食をご馳走になっているうちに、七海さんは呪霊と遭遇。
ツギハギの。。。
でも内心ホットした自分がいた。七海さんが無事…でよかった
「君達が知っての通り、敵は改造した人間を使う。理解してください」
私達はこれから吉野順平の監視を任された。
気が重い。
順平君のいる高校までいくと、凄い呪力が体育館から漂った
そこに行くと生徒がみんな。ただ数名を残して倒れていた。
「何で……」
「何してんだよ!!順平!!!」
「引っ込んでろよ呪術師。」
あのときの順平君じゃないみたいに背後から感じる呪力。
何があったのだろうか。
━━━━━━━少し前━━━━━━━━
七海さんに連絡を入れて、順平君の元に。
伊地知さんにも止められた。でも振り払った。
こんなことをしてまでココに来たんだ。止めなければ
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悠仁が殴りかかるもクラゲの式神に守られて攻撃が入らなかった。
呪力なら……
そう思って目を閉じたら誰かに腕を掴まれてその場から遠ざけられてしまった。
「悠仁!!後は頼んだ…!ごめん!」
「結花!?」