第10章 変化
人間の形を変えてしまうなんて
どんな呪霊なんだろう
「あの残穢自体ブラフで私達は誘い込まれたのでしょう。」
残穢を態々残してまで私達を招いたのは何か理由があるのか…
利用されているのかただたんに、残ってしまう程強力なのか
「相当なヤリ手です。気張っていきましょう」
「応!!」「……はい。」
もし、もしだけど。この任務に関わって七海さんが死んでしまったら
どうしよう。考え過ぎも良くないのかな。七海さん強いし
映画館にいた少年は
吉野順平
被害者と同じ高校の同級生らしい
彼が呪詛師である可能性は低いとのこと。
私達は吉野順平について行くことになった。まぁ尾行だ
「いました。」
伊地知さんとともに吉野順平をみつけた。
作戦としては4級以下の呪霊を放って呪術を使えるのか試す
「あっちょ……!!!」
呪霊が逃げた。やばい!そっちは……
「悠仁!とった!!!ブヘッ」
痛い。頭から転けるとか最悪すぎ。かっこ悪いなぁ…
「って大丈夫かよ!?あっ、なぁちょっと聞きたいことあるから面貸して」
悠仁は私に手を差し伸べて吉野順平に声をかけた。
隣にはなんか……おっさんがいた
「待て、今俺が話してるだろ!!」
「いや私達の方が多分大事なこと話すから待ってて下さい」
「大事な用!?子供が何言ってんだ!!」
あーめんどくさい。
そう思っていたら悠仁がおっさんのズボンを降ろした。
でズボンを持って何処かへと……
「あらら」
「そんじゃ行こうぜー」
「えはや!!」
そりゃ驚くよね普通じゃ考えられないもん
みんなで河川敷に移動していろいろ雑談した。
映画のことで結構話したりして楽しかった。
シビアな映画のこととか順平君は沢山知っててこの特訓中で見てた映画の話もした。
「アレ?順平。珍しいね」
「母さん!!」
振り返ると順平君のお母さんがいた。
いかにも買い物帰りなお姉さんって感じでカッコイイ
んで自己紹介して……
「悠仁君結花ちゃん。どう晩飯。食べてかない?」
『ぐごごごごご』
「あっ………ごめん」「ごめん俺も」
お腹の音が鳴り響いた。はっずかしい。
「嫌いなもんある?」
『ないっす!!』