第9章 △△通告
新しい部屋につくと、寮の部屋とあまり変わらない部屋があった。
悠仁の部屋は隣。五条先生が一時的なこの施設のことを案内してくれた。
抱っこで。
わざわざ抱えなくてもいいのに。悠仁も一緒だし。
「ねー先生。俺ら特訓っつってもなにすんの?」
「よくぞきいてくれました悠仁!でも今日遅いから明日ね」
『えぇーーー、』
疲れてるでしょ?ということで今日はもう寝ることになった。
自分の部屋に帰ると静かで、、妙に落ち着かなかった。
でも、いつの間にか寝てたみたいで、またあの花畑。
野薔薇の次は、、、金髪のメガネの人か…
きっと起きた私はまた夢の事を忘れてしまうのだろう。
この人とは何となく会ったことがあるような気がした。
目の前にはツギハギの男の子もいた。
対面して2人で見つめあってた。
でも男の子がメガネの人に手を出して、メガネの人は消えてしまった
「ひっ………」
今日は怖いくらいに現実的で、、、本当に怖かった
あの人も死んでしまうのかな。いつか。ああやって。
まだ夢は終わらない。次は私の番が来たみたい。
目の前にツギハギ君。私の顔に手を伸ばして、また私を落とした
やっぱり終わりがないこの真っ黒な空間。
でも今日は終わりがある。下にはたくさんの眼球があった
全部赤い目
バチュン
「うっ………」
チュンチュン
朝だ。
「おーい!結花起きてる?!そろそろ時間やばい!」
悠仁か。さっきの………多分私達の目
縫条の人の目
「はーい!今いきまーす!」
今回は覚えている。しっかりと鮮明に。
あのメガネの人。ツギハギ君。
私は制服に着替えて部屋を出た。
「おはよう悠仁。ごめんね寝坊した」
「結花が寝坊なんて珍しいよな。でも昨日大変だったしそりゃ寝ちゃうよな。俺もベッドから落ちなきゃ寝てたもん」
落ちたのか……寝相悪くね。私が言えたことでもないが。
私も寝相が悪く、起きると頭が枕と反対になっているときがある。
「今日からかぁ……早く強くなんなきゃね」
「あたぼーよ!五条先生だって結花にだって負けねぇくらい強くなる!」