第9章 △△通告
「上の奴らとさっき話してきた。一応、君にも執行猶予がついた。
その期間は僕が生きてるまで。」
五条先生がいきてるまでか。なんだ。結構長いじゃん。
死ねないんだ
人が目の前で死んでしまうのを見て、そう思うようになってしまった
「結花にだけは話しておくよ。悠仁は無事。ちゃんとピンピンしてる。これから君と悠仁を姉妹校交流会まで隠す。隠れて特訓してもらう。結花と悠仁はまず呪力の調整からね。」
そっか。生きてるんだ。よかった
安心して身体が前のめりになっていった。縛られてるからちょっと痛い
「野薔薇と恵………」
「も無事だよ。そこまでの怪我じゃなかったからね。」
五条先生は私が聞きたいことをすぐ言ってくれた
「今その縄解くから。ごめん結花。」
ほどかれて、立とうとしたが下半身に力が入らず腰から崩れてしまった。
「すみません……」
「いいよ謝んないで。硝子のとこ連れてってあげる。」
私は五条先生におんぶしてもらい、硝子さんのところに行った
「結花!よかった!生きてた!」
「悠仁……も生きててよかった」
悠仁がいた。どこも変わらないいつもの悠仁
「結花。こっちおいで。」
硝子さんに呼ばれて傷を治してもらった。
血が拭き取られると、痣が大きくなっていることに気がついた
丁度肩のところらへんまで。下に大きくなってた
「うーん……この痣は結花の右目と関係あるのか?」
反転術式で治してもらったが、右目の色が変わってしまった。
薄い赤じゃなくて橙色みたいな。
「硝子さん…私死刑人になったみたいです。」
「あぁ…そのことか。悟が言ってたよ。上が嫌がらせしてくるってね。流石に今回は度が過ぎている。結花の事だってでまかせだろう。そこは承知しているから気にするな。」
嫌がらせ。。呪術会はそんなに五条先生を入れたくないのか
私が五条先生の方に目を向けると、さっきとは違って笑顔で悠仁とピースしてくれた。
「だから執行猶予だって悟が死ぬまで。で通ったんだろう。
無罪の女子生徒を死刑にするなんて上が考えてるわけないんだ。」