第9章 △△通告
五条目線
上からの伝達が僕に届いた。
如月 結花を死刑にすると。
でその死刑執行人が僕になったということ。
なぜそうなったのか。
罪の内容を聞くと、事実かどうかも分からない御託ばかり並べられていた
呪霊を唆し、少年院にいた5名を殺した。
本当に結花がそんなことしたのか。
する訳がない
結花を抱えてる今でも頭が爆発しそうだ。
悠仁は多分大丈夫。まだ死んでない。
とりあえず恵に悠仁を硝子の所まで連れて行ってもらった。
僕は結花を御札が満面に貼られた部屋に連れていき、
両手両足を縛って拘束した。
硝子みたいに反転術式もあまり使えない。
結花のボロボロになっている姿を見て心が痛くなった
上はやはり気にくわない。
いっその事上の連中全員殺してしまおうか?
とりあえず結花に陣痛剤を飲ませて痛みを和らげる事にした
飲ませているときに気づいた。
血でよく見えにくいが、また首の痣が大きくなっている。
これも何か今回の件、死刑になったことについて関係があるのだろうか
結花を死なせる訳にはいかない。
僕は上の連中を説得しに部屋を後にした。
結花目線
「…………あ」
右目が開かない。意識が戻ったかと思えば、身体の自由は効かず
手足が縄で縛られて壁に背中が付いていた
あの時に負った傷が痛む。
悠仁は……死んじゃったのかなあ
もっと私が強ければ、もっと動けていれば。
もっと呪力があれぱ。
ガチャ
「やあ、おはよう。結花。」
五条先生だ。おはようって、そんな時間なのかな。
光すら入らないこの部屋ではもう何も感じなかった
「………」
言葉がでない。何を言っていいのか分からない
悠仁は?恵は?野薔薇は?みんなは無事なのかな。
聞きたいのに声が出せない
顔もあげられない
「いきなりだけど。君も死刑が決まったよ。悠仁に続いてね」
そっか死ぬのか。五条先生に殺されるのか。
なら別にいいや。ゲテモノに殺されるより全然。
「多分、君は冤罪をかけられてる。結花が呪霊と一緒に人を殺すなんてことしないだろうからね。」
人を殺す。呪霊と?するわけない。
それが私の死刑になった理由になっているのか。
五条先生は詳しく話してくれなかった。