第9章 △△通告
なんだここ。普通の場所じゃない。
パイプが張り巡らされていたり、歪んでいたり、地形が現実のそれじゃない。
「なっ……ここは…」
「なんだココ!どうなってんだ!?」
「おおお落ち着け!メゾネットよ!」
恵は気づいたようだ。ここが生得領域になっていることに。
「扉は!?」
そう言われて後ろを振り返るとやはり扉はなかった。
仮で閉じ込められたらしい。
「ドアがなくなってる!なんで!?」
野薔薇達が慌てているなか、恵が冷静に玉犬に指示を出した
「大丈夫だ。こいつが出入口の匂いを覚えてる」
やっぱり可愛いは最強なんだなぁ、
進むと腐敗臭がしてきた。あまり時間も経っていないのに何故
みんなは気づいてなさそう、でも目の前に、
もう人ではない丸まった死体や正さんの死体があった
「この遺体持って帰る」
「え、でもっ」
「遺体も無しで死にましたじゃ納得できねぇだろ。」
悠仁らしいとも感じたが、遺体を背負ってなんていけない。
「その遺体は置いていけ。後にしろじゃねぇ。置いていけっつったんだ。」
恵と悠仁のいざこざが始まった。こんなこと、、といったら不謹慎だが、今いい争ってる場合じゃない。
恵はこの人がやった罪について話した。
無免許運転で人をはねた。
「自分が助けた人間が将来人を殺したらどうする」
恵は普段見せない険しい顔で言った。
そろそろ止めなきゃ。でも動かない。身体中が……
「じゃあなんで!俺は助けたんだよ!!」
「いい加減にしろ!!結花も呆れてんじゃない!時と場所をわきま━━━」
トプ
「野薔薇!!!」
野薔薇が吸い込まれた………玉犬は?!
「玉犬………」
壁には崩された玉犬がいた
「虎杖、結花、逃げるぞ!釘崎を探すとはそれからだ」
あ……………