第7章 波乱万丈特級呪物
寮に戻るまで恵君と一緒に居た。
ずっと無言だったけど、気持ちが軽くなった気がした
「恵君…ありがとう」
「俺、お前になんかしたっけ?」
「一緒に居てくれてありがとう」
伏黒目線
「俺、お前になんかしたっけ?」
礼を言われる事なんてしていない。今日のことだろうか
いろいろ考えてたが、全て当てはまらなかった
「一緒に居てくれてありがとう」
「な…………」
そんなことだったのか!?可愛すぎるだろ。
一緒に居てくれてありがとうなんて初めて言われた
「あ、ごめん。不快にさせた……かな」
「不快になんてなるわけない!むしろ嬉しい……あ」
つい思ってたことが口から大きな声で出てしまった。
恥ずかしい。
如月をビックリさせてしまっただろうか。
「すまない。今日は多分疲れてる。明日新入生もくるしな。」
「いや全然。ん?新入生??」
「五条先生から聞いてないのか?」
「なにも」
またあの人は……情報を伝えてなさすぎるだろう。
明日は東北から1人。呪術高専へ入学する日だ。入学は前から決まっていたそうだが、少し遅れてのと、いうことだ。
「え、女の子?」
「女の子」
「えっー!えへへ」
可愛すぎるだろ。だが、今日の虎杖のことが不安だ。
五条先生がなんとかしてくれているといいが。
俺はまた明日といい如月と別れた