第6章 ※※いざ高専へ!
え、やった?!合格!
「ありが…ヘブッ」
油断してた。思いっきり呪骸の一撃を頭に喰らって私の意識は途絶えた。
五条目線
学長があんないかにも自己犠牲な答えで合格を出すなんてな。
意外だった。
「ありが…ヘブッ」
結花が呪骸に殴られた。気絶しちゃったかな?
「すまない。術式解くの忘れていた」
「結花うけるんだけど笑
案内は目が覚めてからするよ。とりあえず寝かせてくるね。」
僕は結花をおぶって結花の部屋に行った。ら、恵が丁度部屋から出てきた。
「やあ恵。恵も今日から立派な高専生だねぇ。」
「そうですね。てか如月どうしたんですか。」
恵はあれ以降結花のことを気にするようになった。
何か気になることでもあるのか。それとも恋しちゃったのか。
「いや僕は変なことしてないから気にしなくていいよ」
「変なことしたんですか」
恵の声色がワントーン下がった気がした。怖
「先生がそんなことする訳ないでしょ?呪骸に殴られちゃったんだよ。恵もしかして変なこと考えてた?」
「合格したんですね…考えてないです。」
ムスッとした顔で恵は言っている。絶対考えてた。
とりあえず恵に別れを告げて結花をベッドに寝かせた。
「やっぱ痣は消えてないかー。」
僕は結花の首に手を伸ばして痣の部分を撫でた。
あれから大きくもならないし消えもしない痣がどうも気にかかっていた。
まだ如月 結花に対しての情報が少なすぎる。元もないから1から探すしかない。
「大仕事になりそうだね。早く起きなよ。結花。恵と任務してもらわないとだから!」
そう。恵と結花には特級呪物を取りに行ってもらう任務がある。恵には了承済みだが…まぁ別にいいよね。